放射線について学ぼう(5年)
2022年6月9日 14時40分5年生は防災教育の一環として放射線について出前講座を受講しました。
日本科学技術振興財団の加藤先生に来ていただき、放射線について基本的なことを学びました。
見えないはずの放射線を見る方法。それは冷やすこと。ドライアイスを水に入れるとなんかモクモクが、これは水蒸気が冷やされたもの。つまり雲とおなじです。
ー70℃にもなるドライアイスを砕いて空中にまくと、空気中の水蒸気が雲のように見えてきます。
冷えた空気中を飛行機が通ると飛行機雲ができます。同じように放射線が通ってもそこに雲ができるのです。それを観察できるようにした実験装置が「霧箱」です。今日は、霧箱を組み立てて放射線を見てみましょう。
霧箱をドライアイスの上にセットします。真ん中に置いたのは放射線を出す石です。(弱いものなので人体に影響はありません。)
横からLEDライトを当てると、石から放射線が出ていく様子が白い筋となって見えます。
次はラドンガスを入れて、見てみましょう。
ラドンの場合は半減期が55秒くらいと短いので、しばらく見ているとだんだん白い線が見られなくなっていきました。
放射線のことを正しく知っていれば、何に気をつければいいのかわかります。また、デマに惑わされたりもしません。震災当時にあったような「福島差別」「避難者いじめ」のようなことも起こらなくなります。「原子力」「放射線」と毛嫌いするのではなく、正しい知識を身につけることは、とても大事です。まさしく「知は力」です。
出前講座で楽しく正しい知識が得られてよかったですね。加藤先生、今日は本当にありがとうございました。