学校のようす

相馬焼について学ぼう(4年生)

4年生は社会科で郷土の歴史や伝統について学習します。そこで、相馬の伝統工芸「相馬焼」について学習しました。

 

学びのサポート」の渡邉さんに、お話を聞きました。「野馬追」の時にもお話を聞いた方です。

「焼き物」には土から作る「陶器」と石を細かく砕いてから作る「磁器」があり、相馬焼は「陶器」です。良質な粘土がたくさんとれたので、相馬藩によって推奨され、相馬の特産物として出荷されていたそうです。

陶器を作るには、いろいろな工程があり、一人でつくるのは大変です。だから、10人以上が窯元に集まって、共同作業をするそうです。

相馬焼は相馬市を中心とした「相馬駒焼」と浪江を中心とした「大堀相馬焼」があります。相馬駒焼は15代田代窯がなくなってしまったので、もう作る人がいないそうです。このお皿は貴重な駒焼の皿です。

今では、焼き物もプラスチックなどに代わっていって、採算が合わなくなっていって、作る人が少なくなってきています。後継者不足は農業や漁業と同様、焼き物の世界でも共通の問題です。

400年の歴史を誇る相馬焼も、消滅の危機にあります。伝統を受け継ぎ、後世に伝えていくのも私たちの大切な役目ですね。渡辺さん、貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。