こんなことがありました。

3月23日(木)卒業証書授与式

2023年3月30日 11時08分

40名の児童がこの飯豊小学校を巣立っていきました。

【 式辞 】
例年にない早さで、桜の便りが届きはじめ、校庭の木々も芽吹いて小鳥のさえずりも聞こえるなど、本格的な春の訪れを感じる今日の佳き日に、卒業証書を手にした四十名のみなさん、卒業おめでとう。
そして、保護者の皆様・ご家族の皆様。皆様方の毎日の努力と、愛情の積み重ねがここに実を結び、今日の日を迎えることができました。本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。
また、お子様の入学から今日に至るまで、飯豊小学校にお寄せいただきました、数々のご支援、ご協力に対しまして、この場をお借りして、衷心より厚く御礼申し上げます。
ご来賓の蓬田信一PTA会長様、ご多忙の折、本校、卒業式にご臨席を賜りまして、まことにありがとうございます。日頃より児童を温かく見守っていただき、重ねてお礼申し上げます。
さて、卒業生のみなさん。私はみなさんとの出会いに、感謝をしています。思い出として、最も印象的な場面は、三日間一緒に活動をした、宿泊学習です。ダンスの得意な友達を引き立てて全体のテーマにし、みんなで楽しみながら協力して作り上げたスタンツ。そしてこのスタンツを土台にして作り上げたのが、みずほ発表会でした。みなさんの目標達成に向けたチームワークの素晴らしさ、イメージを形にする創造力に、心揺さぶられました。
また、学校生活の様々な場面では、常に先頭に立って後輩たちをリードしてくれる、優しく、頼もしい六年生でした。
なかでも、それぞれの学級で企画した卒業企画や、スマイル班活動では、一年生から五年生までを全力で楽しませてくれました。飯豊小学校の伝統として、継続させていきたい立派な活躍でした。
他にも、お掃除のない日やお客様がいらっしゃる日、行事がある日などには、進んで廊下をモップ掛けしたり掃き掃除をしたりする、六年生の姿をたくさん見かけました。
このような最高学年としての在り方を、後ろ姿で示してくれたみなさんは、後輩たちにとってあこがれの存在でした。そして私たち教師にとっても自慢の六年生でした。飯豊小学校の最高学年としての在り方は、今、みなさんを見つめている五年生が、しっかりと引き継いでくれるはずです。
昨日まで新しかったことが、明日には古くなってしまうと言われるほど、科学や技術の進歩のスピードは、想像以上に速く、社会の仕組みも、どんどん複雑になっていく中で、みなさんは社会人となっていきます。変化の激しい二十一世紀を担う、大切な子どもたちを育てる教育者として、卒業するみなさんへ、一つ、はなむけの言葉を贈ります。
今を大切に生きるということです。飯豊小学校での、忘れられないかけがえのない六年間は、今を努力した結果です。自信を持ってください。そして、夢の実現と希望あふれる未来は、今を努力してつくっていくのです。目標をもってください。その目標に向かって努力をしてください。・・・たくさんの人と出会い、様々な経験を積み、自分にとって、本当に大切で、本当に必要なものを見極める力を、みがいていきましょう。すべての者が、夢を実現することはできないかもしれませんが、失敗を恐れ、今を努力しない者には、成功した喜びを味わうことはもちろん、失敗した悔しささえ、味わうことが許されないのです。どうぞ、今を大切に生きてください。
みなさんの、これからの素晴らしい成長は、私たちの未来であり、私たち大人の希望なのです。
地域とのつながりが強くて深い、飯豊小学校です。本来であれば、地域の方々やたくさんのご来賓の方々に、みなさんの晴れの姿をご覧いただきたかったところですが、新型コロナウイルス蔓延対策のために、残念ながら参加者の制限をして、実施せざるを得ませんでした。ですが、みなさんは、たくさんの方々の支えや繋がりがあってこの日を迎えることができたことを、忘れないでください。そして、その繋がりを大切にできる人になってください。
名残りは尽きませんが、いよいよ、羽ばたきの時です。 目の前は晴れ渡っています。胸を張って、笑顔で飛び立ってください。 先生たちは、これからもずっと、みなさんの未来を精一杯応援します。 ご卒業、本当におめでとう。そして、ありがとう。
令和5年3月23日 相馬立飯豊小学校長 木村 裕之