校長室から

令和3年度1学期始業式校長式辞より

本年4月1日に着任いたしました校長の反畑増生です。一人一人の生徒の良さを伸ばすために全力を尽くす所存でおりますので今後ともよろしくお願いいたします。

 

 本日の始業式において私が生徒の皆さんに話した式辞の一部を以下に掲載させていただきます。

 

【1学期始業式校長式辞より】

~ みなさんは、これから学級に戻り、一年間の目標を立てる事になると思いますが、実は学校にも一年間の目標があります。これを重点目標といいます。皆さんは向陽中学校の今年度の重点目標が分かっているでしょうか。今年度の重点目標は「自ら気づき、前向きに考え、協働して実行する」です。そして、サブテーマとして「『ありがとう』が広げる笑顔の輪」となっています。

 私は、この目標には3つのキーワードがあると思っています。一つ目は「気づき」、二つ目は「思考」、三つ目は「実行」です。私がこの目標に関連して、この一年間にみんなに特に頑張って欲しいことがそれぞれのキーワードごとに一つずつあります。

 まず一つ目のキーワード、「気づき」に関してです。私も含めて、人はどうしても自分中心になりがちです。「自分の意見が正しい」「自分が良ければそれでいい」このように人は往々にして周りが見えなくなる事が多いものです。しかし、そこだけでは終わらず、「周りの人はどんな意見をもっているのだろうか」、「今悲しい思いや辛い思いをしている人が周囲にいるのではないだろうか」という風に常に周りを見渡し、他の人の思いや周囲の状況に「気づける」ように努力してほしいと思います。

 二つ目は「思考」に関してです。他人の思いや周囲の状況に気づいたとしても、そこだけではけっしてとどまらずに、自分の気づきを受けて、「他の意見のどこに課題があるのか、また、その意見のどこが素晴らしいのか」そして「悲しい思いや辛い思いをしている人に自分は何が出来るのか、どうすればそれを解決できるのか」というように自らの気づきに対しては「思考する」つまり評価したり、あるいは解決策を導き出してほしいと思います。

 最後は三つ目の「実行」についてです。せっかく「気づき」「考え」自分なり評価や解決策を導き出したとしても、そこで終わってしまっていては全く意味がありません。
当然それを実行してほしいと思います。「他の意見に課題があれば、更に良くなるように自分も意見を出す。素晴らしい意見であればその良さを認めてあげる。」また、悲しく辛い思いをしている人を救う手段を思いついたら必ずやってみる、と言うように自分が考えたことを是非実行に移してほしいと思います。

 この令和3年度が終わる時に、今、先生が言った三つの事が達成できていれば、必ず、向陽中生308名全員が心からの笑顔になることが出来ると思っています。また、そのように状況になった時には、学校中が「ありがとう」の言葉で埋め尽くされているだろうとも思っています。

「気づき」、「思考」、「実行」

 先生方も頑張っている皆さんを全力で支えていきます。一年間、みんなで頑張っていきましょう。~

(校長式辞より一部抜粋)